学術フロンティア講義
(個と群 ―紋様デザイン―) 教養学部前期課程 担当教員: 野老朝雄・舘 知宏 2019年度

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多様性と調和に向けてのルールの表現


この授業は2020年東京オリンピックエンブレムのデザインなどを手がけた美術家の野老朝雄と計算幾何学専門の本学准教授舘知宏が担当しました。「個と群と律」とは、オリンピックエンブレム「組市松紋」にも込められたテーマでもあります。これは三種類の長方形を「個」とし、それらの組みあわせで「群」をつくる際にそのルールとなる「律」を用いることで多様性や調和を表現する意図があります。これらをもとに学生たちは自らが思う「個と群と律」を表現する作品を作成しました。  全五回の授業では、各自のテーマに沿って考えたアイデアを模型や音楽、グラフィックデザインなどを持ち寄り、それに対して教員による講評と議論で進行しました。最後はゲストを迎えて駒場博物館にて発表会を行い、フォントの作成にチャレンジした作品や手毬をデザインした作品、新しい継手の提案や音楽に応用した作品などオリジナリティ溢れる多くの作品を発表しました。

(掲載日:2020.6.5)